人生を変える6日目:「時間」をうまく使いこなす

目標:時間に振り回されて、満足やストレスのレベルに影響が出ないように、時間を自分のためにうまく使いこなす

今までにストレスを感じたことがある人は多いだろう。自分がやりたいと思っていることを、あなたが目指している高いレベルで実行するだけの十分な時間がないと感じたからに違いない。このような不満を感じるのは、「その瞬間に何が求められているか」に神経を集中しているからだ。今つきつけれられている要求、今抱えている課題、今行われているイベント等々。このようにストレスと負担が大きい状態では、能力を発揮することは難しい。

しかし、ほんのちょっとしたところで、この状況を打ち破ることができる。自分が神経を集中している時間枠をあなた自身でコントロールすればいいのだ。もし今、ストレスで大変な状況にあるのなら、未来やうまくやりこなした時のこと、あるいは仕事が成功した時のことを思い浮かべてほしい。そうすれば、目の前の問題をより効率的に処理できる。新たな焦点を設けることで、瞬時にあなたの精神状態が変化し、現在の状況に対応するために必要な力が湧いてくる。

ストレスは、一定の時間帯で「動きが取れない」と感じた場合に生じる。たとえば、自分の将来を思って、やる気をなくしている人がいるとする。この人を助けるには、現在の自分でコントロールできていることに、もう一度焦点をあてさせるとよい。また、問題にぶつかると、過去の失敗にばかり目がむいてしまう人がいる。過去にとらわれている限り、ストレスは増大するばかりだ。現在、あるいは明るい未来に目を移すことで、精神状態は一瞬で変えられる。

・”時間感覚”を自由自在に変える法

人間の精神状態は、今自分が経験している時間の質に大きな影響を受けるのだ。また、時間の感じ方は精神状態の影響をうけやすく、完全に相対的なものだ。ある一定の時間をどう体験・経験するか、それは完全に精神をどう集中させるかにかかっている。たとえば、「長い間」というのはどれくらい長いかと言えば、状況によって全く違ってくる。列に10分間も並んでいると、ものすごく長いと感じるが、愛し合っている1時間はあっという間に過ぎていく。

信念も、時間感覚に影響を与える。状況はどうであれ、ある人は20分という時間が一生に等しいと考える。また、ある人にとっては、「長い間」とは一世紀のことかもしれない。時間感覚がこれほど違っていたら、歩き方から話し方、目標の捉え方まで、すべて違うだろう。

もし、こんな2人がやりとりをするとなれば、大変なストレスを感じるに違いない。だからこそ「時間の達人」になるとことは不可欠なスキルなのだ。それが時間の感覚を自由自在に変え、全経験を豊かにしていく能力だ。たとえば、何かに夢中になると、時の過ぎるのを忘れることがある。それは時間に焦点を当てていないからだ。楽しいことに精神を集中しているので、時間が早く過ぎる。一方、頻繁に時計をみるようにすれば、時間の進み方は遅くなる。つまり、1分を1時間のように、あるいは1時間を1分のように感じる力が、あなたにはあるのだ。

時計を使う時、あなたはどのような定義をするだろう。時間を過ごす?時間を浪費する?時間を潰す?英語では「時間を殺す」と言うが、「時間殺しは殺人ではなく、自殺行為」だと言われている。

・「緊急性」と「重要性」から時間の使い方を考える

緊急性と重要性は、時間についての判断に大きな影響を及ぼし、達成感も左右する。たとえば、朝から一生懸命働いて、「やるべきこと」リストをすべて片付けたのに、1日の終わりになっても達成感がないという経験はないだろうか?それは目の前の緊急を要することはすべてやったが、重要なことをまだやっていないからだ。長期的にみれば、その影響は必ず出てくる。それとは逆に、1つか2つしか仕事を片付けていないのに、すごく充実した1日だったと感じたことはないだろうか。それは急いでやらないければならないことではなく、「本当に大切なこと」に神経を集中していたからなのだ。

緊急性が私たちの生活に与える影響は大きい。たとえば電話が鳴ると、何か重要なことをしていても、電話を取らなければならない。しかし、多くの人にとって、かかっていくる電話は他愛もないものがほとんどだが、電話に出ないことで逃したチャンスも、たかが知れている。それに対して、将来きっと役にたつ本を買って、読まずに放っておいたらどうだろう。メールを読んだり、車にガソリンを入れたり、テレビでニュースをみるのに忙しくて、どうしても「時間をひねり出せない」んだと、あなたは言うだろう。時間を使いこなすには、毎日のスケジュールを調整して、急ぎのことよりも重要なことに多くの時間を割くべきだ。

時間を圧縮する最も有効な手段は、他の人の経験から学ぶことである。世の中のことを学び、マスターするための基本戦略が、”トライ・アンド・エラー”である限り時間の達人になることはできない。すでに成功を収めている人を手本にすれば、何年分もの苦労を省けるというものだ。だから私たちは貪欲に本を読み、セミナーにも熱心に通うのだ。。多くの知恵と何十年分もの経験と、それによる成功を自分のものにしてきた。あなたも他の人の経験からできるだけ学び、それを活用しよう。

「正しく使いさえすれば、時間は十分にある」

ーヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

本日の課題

①今日1日以降、時間感覚の焦点を意識的に移動させたらどうなるか、試してみる。プレッシャーを感じたら、未来のことを考えて、力をもらうこと。たとえば、あなたを追い立てている目標や目的について考え、完全に一体化する。イメージを思い浮かべ、耳を澄まし、実際にその目標を達成した時の気持ちになってみる。今度はファーストキス、子どもの誕生、友だちと過ごしたひとときなど、大切な思い出のまっただ中に自分を置く。精神状態を一瞬で変えるために、こうした「焦点の移動」を活用できるよう、十分練習する。

②通常なら「時間がかかる」と思われることに他の要素を加え、時間が早く過ぎるように感じる工夫をこらす。また、一度に2つのことをできるようにする。たとえば、ランニングをする時は、イヤホンをして、好きな音楽を聴く。ある人はトレーニングマシンに乗って、ニュースを見ながら電話をかける。つまり、「毎日の運動」や「重要なこと」に着手しない言い訳は絶対にしない、ということだ。電話をしながらでもエクササイズはできる。

③「やるべきこと」リストをつくって、「緊急性」ではなく、「重要性」に応じて優先順位を決める。膨大な数の用事を並べて、今日も全然片付かなかったとガックリするより、「どうしてもやるべき大切なこと」だけに集中しよう。これができれば、今まで経験したことのないような満足感と達成感を得られるに違いない。