人生を変える5日目:自分にふさわしい「行動規範」を持つ

目標:高潔な価値観をもつ。その価値観にふさわしいルールつくり、自分に適切な問いかけをしながら、その価値観に則って一貫した生き方ができるか。

私たちは、自分が大切にしている価値観にふさわしい生き方をし、日々、そのように生きているかを計る明確な手段を必要としている。

20代後半になるころに、ある若者は素晴らしい成功を収めていた。頭がよく、博識で、自分が世界を支配している気になっていた。しかし、彼は自分があまり幸福ではないということに気が付いてしまった。態度が大きく、横柄な彼のことをみんなが嫌っていた。彼はもはや自分の人生の方向性を決められず、運命をコントロールするなど不可能と感じていた。

そこで彼は、今までよりも自分の水準を高く設定し、それを達成するための戦略を考え、その結果を毎日「評価する」ための仕組みをつくった。最初に12の「長所」を選び出した。これは彼が毎日1度は経験したい12の状態で、そうなることで人生を望む通りの方向へ進めることができる。

次に彼はメモ帳を取り出し、12の状態を書き込んで、そのリストの隣に1ヵ月分のマス目を書描いた。「この12の長所のうちどれか一つにでも反することをしたら、横のマス目に黒丸を書き入れる。僕の目標は、この表に黒丸が一つもないことだ。そうなれば、僕がこれらの長所を本当にもっていることがわかる」

彼は自分の考えに満足し、友人にメモ帳を見せて、説明した。友人は言った。「すごいね!ただ、君の長所リストには「謙虚さ」を追加したほうがいいよ」。ベンジャミン・フランクリンは大笑いして、13番目の長所をリストに書き加えた

(ベンジャミン・フランクリンは、アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。また、凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにしたことでも知られている。 ウィキペディア

・ベンジャミン・フランクリンの伝記から学ぶ

価値観と「大切にしたいこと」の優先順位という考える時。自分では素晴らしいと思っている価値観のリストをつくり、それを実践しようと考えたことがある。今もそれらを書いた紙を書斎の壁に貼り付けいている(笑)。しかし、フランクリンの長所リストを思い出して、考える。「たしかに長所として『愛』があるが、今この瞬間に愛していいるか?『貢献』もリストの上位にあるが、今この瞬間に貢献しているか?」こう考えてみると、答えはNOだ。価値観は素晴らしいが、どんな瞬間にも実践しているかどうかを評価してこなかった。自分のことを愛情深い人間だと持ってきたが、振り返ってみると、そうではなかった瞬間も多くある。

自問自答をしてみる。

「最高の私になっている時、精神状態はどのようなものだろうか。どんなことがあっても、毎日欠かさずそうなりたいと思う精神状態は、どのようなものか。環境が変わっても、どんな難問にぶつかっても、少なくとも一日に一度はその状態になるようにしよう」

親しみやすい、幸せ、愛情深い、社交性、遊び心のある、力強い、寛大、常識にとらわれない、情熱的、楽しい。これらが私がめざしたい状態だ。

中には価値観と共通しているものもあるし、していないものもある。しかし、毎日こうした状態でいられるように心がけていれば、価値観を継続的に守っていけいることはわかる。

これからは意識的にこうした精神状態を保てるにしようと思う。幸福で、愛情深く、力強く、面白い人であるという振る舞いをしていこうと。自分の予想外の出来事が起きても、この生き方をすると決めたからには、本当に自分の行動規範を守っているかどうかをテストする絶好の機会だと思って向き合っていくと。

「あなたの行動に、あなたの信念をつけ加えなさい」ーラルフ・ウォルド・エマーソンー

行動規範を持っているのは多くいる中で、以下を紹介する。

オプティミスト・クラブの信条

何ものにも心の平安を乱されないほど強くあれ。会う人ごとに健康、幸福、繁栄を語れ。すべての友人に、自らの価値を自覚させよ。あらゆることの明るい面だけを見、楽観主義を実現せよ。最高のことだけを考え、最高の成果を出すためだけに働き、最高を期待せよ。他人の成功を自分の成功のように喜べ。過去の過ちを忘れ、未来の偉大な成果に向けて進め。常に明るい表情で、出合う生きとし生けるものすべてに微笑みを。自分を磨くことに注力せよ。他人の批判を期待している時間はない。くよくよしようがないほどの大物で、腹をたてようがないほど高潔で、恐れようがないほど強く、悩みが入り込む隙がないほど幸福であれ。

その他の成功者の信条

①自分に忠実であれ。

②毎日自分を最高傑作にせよ

③人を助けよ

④良い本を深く読め

⑤友情を芸術にせよ

⑥雨の日のための避難所をつくれ

⑦毎日祈って助言を求め、幸福を感謝せよ

「唇で語るより、生きざまで語ったほうがよい説教ができる」

ーオリバー・ゴールドスミスー

本日の課題

①自分が大切にしている原則と価値観に沿った人生を送るために、「毎日、こんな自分でありたい」という状態のリストをつくる。自分にふさわしい豊かで多彩な人生になるように、りすとは短すぎてはいけないが、毎日実現するには難しいほど長すぎてもいけない。だいたい7~10個が適当だ。いつでもそうありたい状態とは、どういうものか。幸福?活動的?友好的?絆を感じている?陽気?感謝を忘れない?情熱的?バランスのいい?冒険好き?楽しい?常識にとられない?寛大?上品?あなたの「大切にしたいこと」と同じものもあるかもしれない。また、価値観の実現に役立つものもあるだろう。

②リストができたら、各項目について、自分がその状態にあるか、確認できる方法を書いておいく。つまり、それが自分のルールになる。たとえば、「みんなに微笑みかけている時、私は楽しい」「思いがけないことをして楽しい時、私は常識にとらわれていない」「人生のよき思い出浸っている時、私は感謝を忘れない」

③少なくとも1日に1回はそういう状態を心から経験するように努力する。あなたの行動規範を紙に持ち歩く。机や枕元に置いく。いつでも見られるようにしておいて、いつでも自分に問いかけよう。「今日、もう実現した状態は、どれとどれか。まだ実現していないのは、どれか。今日の終わりまでに、どうすれば実現できるか」

自分の行動規範に沿った生き方ができれば、素晴らしくいい気分になれるだろう。もはや外的要因に支配されることもない。自分のまわりで何が起ころうとも、自分らしさを失わず、理想の自分を目指して生きられる。よりレベルの高い自分であり続け、物事をどう感じるかを自分で決め、最高の自分になれた時、大きなプライドが生まれる。

自分の感心しない行動や態度の言い訳に「プレッシャーがあったら」という理由を持ち出す人は覚えておくといい。「プレッシャーが否定的な態度の原因ではない。自分をオレンジだと思ってみるといい。オレンジを搾る時、外側から圧力を加えるわけだが、そうするとどうなるか?ジュースが出てくる。プレッシャーをかけた時に出てくるのは、もともとオレンジの中にあったものなのだ。」

自分のレベルを高めるとは、あなたの中身をどうするか、自ら選びとることではないだろうか?それなら、外からプレッシャーをかけられて出てくるものは「よいもの」に決まっている。人生はいつでも順風満帆というわけにはいかない。あなたの行動規範に従って生き、絶え間ない改善を目指していきているかどうかは、自分次第である。あなたの人格を形成し、アイデンティティを築き上げるのは、大小様々な行動が示す「自分」という人間そのものなのだ。